エクソシストとは、悪魔に取り憑かれた人から悪魔を追い出し、その人を正常な状態に戻すことを行う人のことを指します。
エクソシストについてもう少し詳しく
- 語源: ギリシャ語の「exorcize」(悪魔を追い出す)に由来します。
- 宗教的な役割: カトリック教会では、正式な聖職者の資格を持つエクソシストがおり、悪魔祓いの儀式を行います。
- 歴史: 古代から様々な文化圏で、悪霊を追い出す儀式が行われてきました。エクソシストの概念も、こうした歴史の中で形成されてきました。
- 映画との関連: 1973年の映画『エクソシスト』は大ヒットし、エクソシストという言葉を広く知らしめることになりました。この映画では、悪魔に取り憑かれた少女を救おうとするエクソシストの活躍が描かれています。
エクソシストが行うこと(エクソシズム)
エクソシズムは、悪魔祓いの儀式であり、一般的には次のようなことが行われます。
- 祈祷: 聖書に基づいた祈祷を行い、悪魔を追い出します。
- 祝福: 聖水や十字架など、聖なるものを用いて祝福を行います。
- 悪魔との対話: 悪魔に取り憑かれた人と対話し、悪魔を追い出そうとします。
エクソシストになるには
カトリック教会の場合、特別な訓練と許可が必要となります。神学的な知識はもちろん、心理学や医学の知識も求められることがあります。
エクソシストに関する誤解
- すべての精神的な問題が悪魔によるものとされるわけではない: 現代では、精神的な問題の多くは医学的に説明がつくことが知られています。
- エクソシストは誰でもになれるわけではない: カトリック教会では、厳格な審査を経て選ばれた者にしかエクソシストとしての資格が与えられません。
実話とされるエクソシズム事件の例
- ローレル・ハースト事件: 1949年にアメリカで起きた、14歳の少女が悪魔に取り憑かれたとされた事件。この事件は、映画『エクソシスト』のモデルになったと言われています。
- アン・ネビル事件: 1970年代にイギリスで起きた、少女が悪魔に取り憑かれたとされた事件。この事件も、エクソシズムが行われたことで知られています。
これらの事件は、当時の社会に大きな衝撃を与え、エクソシズムに対する関心を高めました。しかし、これらの事件が本当に悪魔の仕業であったのか、それとも精神的な病であったのか、はっきりと断定することはできません。
まとめ
エクソシストは、悪魔祓いを行う専門家です。宗教的な背景を持つ概念であり、映画などを通じて広く知られるようになりました。しかし、現代では、精神的な問題の多くは医学的に治療されるため、エクソシズムが必要となるケースは非常に限られています。
コメント