後輩の心霊体験にメグさんが関わっていく話し

心霊体験談

メグさんの後輩は母屋と離れがあったが離れの方に居住していた。
そこでみんなで遊んだり騒いだりしていた。

しばらくしてから後輩の姿を見ることが無くなった。
他の友達に後輩に会ったか聞いても『いや、会ってないよ~』なんて会話をしていた。
ここでメグさんは「こんなに姿を見せない事ある?」と疑問を抱いた。
だが、メグさんは『熱出して寝込んでいるんちゃうん』と友達に言っていた。
とは言っても心配なので友達が家に電話してみることにした。
電話をしてみるとお母さんが出て、『実は原因不明の高熱で寝込んでいる』と言った。
後輩のお母さん:『歩くこともままならくて、トイレもいけないし、病院に行っても熱が下がらないので困ってるんやわ』と説明。

その三日後、メグさんが夜に勤務している職場に後輩が顔を出した。
後輩の顏を見るが顔色が悪く、下を向いたまま何も言わなかった。
メグさん:『熱は?何できたの?』
後輩:『熱はまだある。タクシーできた。』
メグさん:『うちに話があって来たんちゃうん?』
後輩:『ここ一週間の間に俺のとこ来てないよな?』
メグさん:『いや、行ってへん』
後輩:『そうやんな、お前ちゃうもん』
メグさん:『なに?』
後輩:『毎晩お前が来る』
後輩:『うつ伏せに寝てる時にメグが来て、腰の上にドンッと座るんや』
そんなことが毎晩あると説明してきた。
後輩:『俺はお前じゃない、お前に殺されるんや』
後輩は『怖いし嫌だから今日一緒に家に来てくれないか』と言ってきた。

しかし、勤務中だったので仕事が終わるまで後輩を待たせた。
勤務終わりに後輩を車に乗せて、後輩の家まで行くことになった。
後輩の家に行くまでの道中に田んぼや祠ある。
その祠の前に小動物が集まっているのを度々目撃していた。
しかし、その時は小動物達がいなかった。

そんな事を考えていたら、離れ付近に到着した。
離れには車で入ることが出来ないため車を止めて徒歩で離れに行くことになる。
離れに行くまでに自動販売機があり、家屋に囲まれた細い道を歩いて離れに向かう。
離れに到着した二人。
そこでメグさんが後輩にお金を差し出し『悪いけど、コーラ買ってきてくれやんか』と言った。
後輩はメグさんがコーラを飲まない事を知っていたので抵抗した。
でもメグさんは『今めっちゃ飲みたいねん』と言いお使いを頼んだ。
後輩は仕方なく自動販売機に向かう。
メグさんは後輩の姿が見えなくなるのを待って、離れに一人で入っていく。
玄関で正座をしながら”その時を待った”
その時の時刻は深夜の2時半頃だった。

メグさんは何かを感じていて、「そろそろ来るな~」と思っていた。
すると近所の犬達が遠吠えをしだした。
そんな中、犬の鳴き声と「たったったった」と走ってくる音が聞こえた。
その音が玄関の前でピタッと止まった。
同時に遠吠えもピタッと止まり、周辺は静まりかえった。
メグさんは深呼吸をした。

するとドアノブがガチャッと回りドアが開いた。
そこには後輩がいた。
しかし、見た目は後輩だが透けて見えるし、青白く見えたメグさん。
それを見た瞬間、『もうおっそいわ!いつまでうち待たせんねん!』と怒鳴った。
メグさんはこの時には気が付いていた。
この後輩が本物ではないことを。
そこで続けざまに『誰に許可を得て、人に化けとんのじゃ!』と怒鳴る。
メグさん:『化けるならもっと上手く化けろ!尻尾見えとるし!』この時ホントは尻尾なんて見えていない

するとその後輩ではない後輩は「気が付かれた!」と言わんばかりにフッと消えていった。
メグさんは「ふぅ、終わった」と思った。
メグさんはもっとグッとくると思っていたがそうではなかった。 

正体は分からないが、離れの真正面にお墓があるので頭を下げた。
どうやら後輩が何かやらかしたらしい。
メグさんが代わりに謝った。

そんなことをしていたら足音が聞こえてきて、コーラ片手に後輩が帰ってきた。
後輩:『なに?どうしたん』
メグさん:『もう終わったから、コーラもいらんし』
後輩:『えぇ』
どうやら近くの自販機ではコーラが売り切れで、だいぶ離れた自販機に買いに行ったそうだ。

メグさん:『詳しい話しは後にするけど、お前に説教せなアカンことあるから』
後輩:『わかってる』
メグさん:『とにかく離れには一週間近づくな。母屋へ行け。母屋行ったの見届けたら私帰るから』

そしてメグさんは帰るのだが、祠の前を通る。
イライラしたメグさんは祠にむかって『二度とこんなことせんといて!』と言って車に戻り帰る。

自宅についたメグさんが自宅のドアを開けたらお母さんが立っていた。
メグさん:『なに!?』
お母さん:『あんたなんかあったやろ?』
そしてメグさんが後輩の話しを説明した。
なんとメグさんの娘(当時3歳)がメグさんのいない時に正座して『お母さんが・・・ブツブツブツ』言っていたそうだ。
その時にメグさんのお母さんがメグさんの娘に呼び掛けを行っても反応しなかったそうだ。
見守るしかないと思ったメグさんのお母さんだが、しばらくするとメグさんの娘は身体を揺らし始めてコテッと眠った。

もしかすると「娘にも助けられのかもなぁ」とメグさんとお母さんは会話した。

後輩には『三日間はしんどいやろけど良くなるから』と伝えていた。

それからちょうど三日後、メグさんの娘がメグさんに駆け寄り『後輩君もう大丈夫やで』と言った。
すると電話が鳴って、出ると後輩だ。
メグさん:『今さっき娘とあんたの話ししとってん』
後輩:『それそれ!今日夢に娘が出てきて、もう大丈夫やでって言うたんよ』

いったい何があったのかと言うと祠の前でぐずぐず言いながら通るなよと。
それと離れにトイレがないから母屋まで行くのがめんどくさかったらしくお墓に向かって立ちションをしたらしい。(※軽犯罪になりうるので注意しましょう)
その時に白いオーブのようなものが出てきて目の前に寄ってきたそうだ。
するとその白いオーブは後輩の身体を突き抜けていった。
それから気絶したらしい。

その後輩は元々霊感はなく、霊の存在を信じていなかったそうだが、それ以来金縛りなども経験しているそうだ。



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